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南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by ex-saporterK

知性と教養も。

定休の昨日、お昼過ぎまでは出稼ぎ先で収録をしていました。
スタジオの隅に野菜がたくさんあって、打ち合わせ中、ちらっちらっと
見ていたら「持ってって」ということでしたので、玉ねぎ、にんにく、
筍、ピーマンを頂きました。
そのまま帰るなら観賞用に花を開いちゃったカルチョーフィや
プンタレッレも貰っていきたかった

…のですが、休みの半日なので、まずは腹ごしらえをして、
久しぶりにお友達のカフェに行きまして、ゆっくり過ごしました。
近況とか話しつつ、心地よく笑えるお友達がいることで私も休みの日を
休んでいる実感を得られてありがたいことです。

夜は布茶でテーブルコーディネート講座に参加しました。
これまでは物販のお店でディスプレイとしてテーブルセッティングされた
ものくらいしか知らなかったので、同じなのかなと思っていました。
が。
いつ、誰と、どういうお料理を、どういう名目で楽しむかという要素が
前提にあるので、見た目にきれいだけではないことを知りました。

当然ながら、衛生面、味を楽しむ、ありきですから、そこからどうやって
彩りを添えていくのかという順番と言えばいいのでしょうか。
見てきれい、だけならディスプレイとしてのコーディネートだけでも
良いのですが、「食事する」ための設え。

おもてなし、という言葉がありますが、その心尽くしについて
もてなす側の工夫を、招かれた側もまた、気付いて読み解いて初めて
成り立つ言葉だな、と朧げながら感じてきました。
それで食事中の会話も弾みますね。

日本人はこういう教養を共有して楽しむことが昔から培われていますね。
解りやすいのは源氏物語の世界でしょう。あれは教養の宝庫ですね。
夕べの講座では「七夕の夜」に素麺を食べる為のセッティングでしたが、
テーマカラー、小物の意味、そして心理学的な側面などにも触れつつ、
ひとつひとつに思いも意味も込められている、まさに心尽くしでした。

女性ばかりの会となったのですが、講座が終わってからの一服に抹茶と
この日の為「だけ」に特別に和菓子屋さんが作ってくれた和菓子をお供に
おしゃべりも少し。
和菓子も七夕がテーマでしたけれど、なんと6種類!全て違うデザインで、
水饅頭や葛餅、こなしなど素材も異なり、そして全てが可愛くて美味しい。

おしゃべりの内容も、聞くだけでお勉強になるようなことばかり。
「体裁は女子会だけど、こういう女子会も素敵ねぇ…」と、華やぎつつも
穏やかで和やかな会でした。

ひとり私がガラガラした性格だったのはアリスだと思って頂くとして、
日常であんなに素敵コーディネートはできないとしても、何を以て
テーブルコーディネートとするか、どこに着眼し、どういう工夫をし、
肝心のお料理を作って楽しむか、またそこからどういう会話をするか、など
多くのヒントを頂けたと思います。

また参加された中にお香の調合師さんがいらして、夕べのために
玄関でお迎えする為の、しかしテーブルに着席してからはお料理の
香りを邪魔しないように儚くなる香りを選んで下さったそうです。

確かにお店のドアを開けた瞬間「わぁ、良い香り〜」とスンスンするんだけど
受付をしてから、少し待ち時間でおしゃべりをし、講座が始まる頃には
香りも鼻に馴染み、心地よさだけが纏っている、という感じでした。
過日の香道の体験会もそうでしたけれど、香りの効果も大きいですね。

私は認知心理学も少し勉強しているので、感覚の方向から講座の中で
活かせる要素を受け取っていきましたが、ただもう「きれい!素敵!
真似したい!」でも充分楽しめる会でした。
講師の先生も、華やかで美人さんで素敵な女性でした。
by saporterK | 2013-07-04 23:29