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南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by ex-saporterK

お寺イベント。

本日定休。
お寺でイベントがあるというので、護持会役員のマスターは一足お先に出掛ける。私はあらゆる宗教を信仰しない側だけど、ロゴスとしては興味があるので行ってきた。全国へ布教する特派員として、今回は三重県の海禅寺から法条さんが法話をされた。布教とはいわば営業活動。三重だけに松坂牛を導入として、1時間半ほど話が続いた。教区内のお寺さんの法条さん方も参加されていて、普段はお客さんでいらしている方が「おぉ、初めてフォーマルな姿を見たぞ」と思いながら眺めていた。時折笑い声などが起きつつ、和やかに終わる。進行を勤めた法条さんは地声がよくて「あら素敵」とか、須弥壇に飾られた花がグラジオラスってどうなのとか、すごく小さいことに気を取られながら、法話の中に今読んでいる「バガバット・ギーター」に書かれていることに通じる話が盛り込まれていたりして、私も楽しかった。

休憩を挟んで、津軽三味線の藤田淳三さん、尺八の岩間こう風さんを中心にした「天河道」のライブ。本堂の中なのにマイクをつけて、音響の調整の関係でちょっと耳に痛いくらい。生の音で充分だったのではないだろうか、と思っていたら、母上は「あんたはすぐ目の前に座っていたからだけど、隅の方だとそれほどでもなかった」そうなので、どちらがよかったことやら。古典の曲とアレンジやオリジナル曲で1時間ほど。三味線に限らず、オペラもお能も今でも充分長いとは言え当初の頃よりテンポが早くなる傾向があるという。時代の流れなのか、演じる側の体内時計もせっかちになってきているのか、よさこいもだけどアップテンポな時代だ。ロック調な三味線は、お寺さんに来る大半がご老体なのでどんなもんだろうかと思っていたが、帰り際に聞こえる話では「来て良かった」と楽しんだ様子。

4時間ほど、開け放した本堂の中(でも外気温のまま)で座り続けていたので、いくら膝掛けをしていても寒かった。終わって母上と合流して「あんた腰大丈夫なの?」と聞かれた。なんとか、大丈夫なようです。法条さんが変わってからのお寺さんは、何かとイベントが多く、物好きな私は面白がってホイホイ出掛けて行くのだ。信仰心ではなく。
by saporterK | 2007-10-18 00:12