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南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by ex-saporterK

そうか、今日は。

そうか、今日は。_f0053615_22591574.jpg今日は、隣町ではお御幸さんだし、甲府では信玄公まつりだし、桜前線真っ只中だし。有り体に言って、暇な日。イベント開催合図の花火でユリアンは庭の丘で気を失いかけて、お店に一緒に行けなかった。氏神様の桜は、蜜も花粉も蜂に取られて、花芯が赤っぽく見えてきれい。午後立ち寄った兄一家。甥っ子は「桜と追いかけっこしたよ!」と喜んでいた。そう、桜の散るのを「追いかけっこ」だなんて、大人になっちゃうと思い浮かばない発想かも。義姉上曰く「花びらを拾いたい」のを「桜を摘んでいきたい」と言うのもかわいらしい。
その甥っ子がいよいよ幼稚園デビューするのだが、その話題には触れて欲しくないらしく、当人は明らかに表情と態度が変化する。マスターがしみじみと「そういえば、Kも嫌がったなぁ」と回想するので、即答で「イヤだったもん」。いじめっ子には泣かされたし、3月生まれで他の子が出来ることでも出来ないという成長段階での差も大きかったし、何より雑魚寝状態のお昼寝と、長い机を出して今思えば軍隊みたいに整列して全園児が集まって食べるお昼と、温めた牛乳(脱脂粉乳ではなかったけど)が出るおやつの時間も、園児生活における全てがイヤだったのだ。
だから、嫌がる甥っ子の気持ちも判る。私は3年間ただの1度もルンルンで出掛けたことはなかった。サウスポーを変な迷信で右手に矯正させられたことは、それまでの自分を否定されているのと同等に感じ、それが消えない心の傷になって長い年数苦しんだ(書く以外は左手に戻って、落ち着いたけど)。皆に出来て自分には出来ないコンプレックスは大きくて,これはもうずっと消えないかもしれない。そんなことを考えていたら、幼稚園に行くのは甥っ子なのに、妙に泣けてくる(自分と人を同一視するのは良くない)。甥っ子が私と同じ思いをすることはないと思いたい。
ともかくも、泣きわめいてもかまわないから、無事にデビューしてこい、甥っ子。
by saporterK | 2008-04-06 23:23