南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by saporterK

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「amore」

アンドレア・ボチェッリ「amore」を聴いている。ラジオで流れていたのがイタリア語の歌だったので、CD屋で曲名も見ずに買ったのだが、予想以上にスペイン語の歌が多かった。同じロマンス語系でも、スペイン語の敷居が高い。フランス語とイタリア語では発音が全然違うので混同することがない。イタリア語とスペイン語だって結構違うけれど、私の脳みそでは、系統が同じ言語は混乱を招く。

アンドレア・ボチェッリというと、サラ・ブライトマンとのデュエットや、ヴェルディのアリア集で知られている。それに、インスタントのカプチーノか何かのCMで日本のテレビでもよく流れていた。オペラとポップス双方で活躍しているけど、日本ではポップスではまだあまり浸透していないかも。ヴェルディアリア集をある日お店で聴いていたら、ちょうどお客さんが来てCDをジャズに替えたのだが、なぜかジャズのほうのケースに入れてそのまま紛れ込んでしまい、以来2千枚以上の棚のどこかへ消えてしまった。伸びやかで透明感があって、好きな声質。

スペイン語に耳を馴染ませる為に「amore」を聴き続けている。私は音感が悪い上にリズム感も悪い。だから馴染みの薄い曲や言語は毎日ぐるぐる聴いていないと理解ができない。ついでに語学的理解はともかく歌詞を口ずさみたいので、意味も判らないのに歌ったりしている。カラオケには絶対行かないのに、1人でぽそぽそ歌うのは好き。でも愛とか何とか熱い歌詞を、私が口ずさむのは状況と噛み合っていなくて、何だか可笑しくて噴き出しそうになる。

お店で聴いていたら、マスターが「アマポーラねぇ、懐かしいなぁ〜」と言っていた。私は「枯葉」に反応するかと思っていたのでちょっと意外。でも10年くらい前にナナ・ムスクーリを聴いていた時も言っていたっけな。
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by saporterK | 2006-10-30 23:47 | Comments(0)

りんごがあるので。

f0053615_2342076.jpgマスターが「これ1個食べていい?」というので、焼き直す前に厨房で撮影。でも蛍光灯の下だとあまり美味しそうではない。焼き直したら表面カリリ、中ふわふわ。おいしい。1日経ったら、シナモンよりカルダモンの風味が強く感じた。


f0053615_2365452.jpgりんごがあったので、毎年恒例「りんごタルト」を作る。クッキーとビスケットの中間くらいの生地を伸ばして、薄切りりんご2個半を敷き詰めて、縁を生地で包み込んで直径20センチ程度にして焼くだけ。生地がりんごの水分を吸って、少し固めのカトルカールみたいな食感になって、素朴な味わい。今日のりんごは水分が多かったのか、基準の時間より10分近く加算して焼けた。今度はカウンターの灯りが暗すぎて美味しそうではない。夕方、散歩ついでに寄った兄上に2切れ持たせる。繊細なお菓子より、私が思いついた時にザッと作るお菓子のほうをよく食べる。

半個分余ったりんごは、薄切りパンにバターを塗り、みっしり並べてから砂糖、シナモンをふり、ちょっぴりバターとちらしてカリカリに焼いた。それをお昼ご飯にしようとしたのだが、オープンパイみたいに焼き上がったところを母上に見つかり奪われる。しょうがないので自分で焼いたタルトを食べる。

りんごタルト以外にも、カトルカール(全卵擦り込み)に、砂糖を入れずに皮ごと煮詰めたりんごを混ぜ込んで焼いたのも定番。この2つを作ろうと思いつくと、深まってきた秋を実感し、食べてほっとする。だって、ホントに秋にしか作らないから。
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by saporterK | 2006-10-29 23:32 | Comments(0)

理想に近い出来あがり。

さて本日も何となくシナモンロールを作る気になり、また「かもめ食堂」バージョンを開店前に作ってみた。バターもきれいに生地に入っていくし、発酵もよろしくて、仕上げのつや出し卵を塗りながら「何だか今日は良いかも知れない」と思った。なので携帯で撮ろう、と思ってかばんを探ったら、家に置いてきてしまった。自宅に戻るわけにもいかなかったので、とりあえず焼いてみた。

あ。これはもしかして、やっと理想に近い出来上がりかも!
映画では焼きたてホカホカを食べていたが、あまりの熱さに断念。でもでも、3度目の正直より見た目が良い。やはり3度目は発酵や成形の大きさに問題があったのか。粗熱を取って食べてみた。見た目で判るくらい前回までがダメだったのか、今回が本来なのか、結構美味しい。たぶん、世の中には美味しいシナモンロールがたくさんある。ベタつく生地を根気よく捏ねるには、私の頸椎には負担が大きい。出来れば買って食べるラクさを取りたいところだが、食べたいと思った時には、探す手間より作る手間を選ぶ性分なので、私にもシナモンロールが美味しく作れると判っただけで満足かも。

お店のオーブンは本当に小さいので、レシピの時間より長く焼かないとダメなのか、ひとつ食べてみて、トータルで+5分だった。予熱しても蓋を開けた途端に温度が下がるし霧吹きしても蒸気も逃げやすい。焼きムラはわりと少ないオーブン。この性能で大きかったらなぁ、と思う。8個分が1回で焼けるのに。

失敗でもないけど完璧ではなかった「3度目の正直」を撤回して、完璧かはまだ判らないけど今のところベストな、4度目の正直なり。
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by saporterK | 2006-10-29 02:47 | Comments(0)

みんな、そんなに?

朝の出稼ぎ。本日D担当N君が昨日と同じような服を着ているな、と思いながら黙ってコピーをとっていると「夕べ結局会社に泊まった」という。思わず「え、あの、仮眠室で?」と聞いてしまった。薄暗くて狭い中に2段ベッドが置いてあって、一体いつ誰によって布団は干されているのか(或いは乾燥機にかけられたか)知る由もない、あの仮眠室。本人は「どこも痒くないですよ」なんて涼しい顔をしていたが、聞いた私が痒くなりそうだった。南無三。

ワコールから出ている、履いて週5日、日に6千歩程度歩いて1ヶ月くらい続けると、お腹或いはお尻が引き締まるという商品を紹介。私はガードルなど、何か締め付け感のあるものを着用すると、すぐに貧血を起こす。この商品は生地が薄めで締め付け感はあまりないとのことだが、私は飛びつくことがあまりないので「すごーい、これ欲しい!」と、打ち合わせ中の紅一点で口走ることはない。槍玉にあげられたけど。前号の日経healthにも取り上げられていた。でも、ただでさえザクザク大股で歩く私が、モニターの言うように「笑えるほど大股で歩く」ほどになるのだろうか。でもでも、履いて歩いて1ヶ月で実感が出てくるなら試したい気もする。
ふふーん、と色々思いながら、買うかどうかまでは決めかねているところ。

下半身太り対策、でも、ミツロウろうそくを紹介してくれた方が、帰り際にオーガニックマニキュアを見せてくれて、たまたま同じ箱にヴェレダのオイルが入っていた。ちょっと高めだけど、ホワイトバーチオイルは、むくんだ足に馴染ませると、しゅしゅしゅーんとスッキリする感じがして気持ち良い。これもマッサージしながら馴染ませるとセルライト対策になると聞いた。

痩せ体型礼讃の現代、女性って色々大変なんだなと思い、嘆息。
みんな、そんなに色々努力してるの?
だとしたら、私の考えは相当甘いみたい。とほ。
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by saporterK | 2006-10-28 02:39 | Comments(2)

ミツロウろうそく。

出稼ぎで、ミツロウのろうそくを紹介。
スタジオで準備をしている段階ですでに普通のパラフィンのろうそくとは違う香りがする。ろうそくの周囲を飾るグリーンに、新しい品種の(和っぽい名前の)ラベンダーと、ハート形で桜鼠色をしたすいかずら。水分を与えるために、そのラベンダーを蒸留した万能水(化粧水にもルームスプレーにもなるそうで。)をシュパシュパ吹き掛けて、なお一層スタジオ内が香りで潤っていく。

大学生の頃は、当時の苦難の日々から逃避するために、一人暮しゆえに気遣う人がいない特権で、お風呂の電気を消してアロマキャンドルを焚き、のぼせるくらい長々お湯に浸かった。バラの香りが好きだったので、ルームフレグランスも、リネンウォーターも、自分がつける香水も、育てた鉢も全部バラだった。バラの香りは、単品ずつ拾い上げていくと、たしか100種類とかあって、それらが完璧なバランスで複合した時に、いわゆる「バラの香り」になると聞いた。私は崩れた色々なバランスを少しでも戻そうと思っていたのかもしれない。

なんてことを思い出しながら、ミツロウのことを聞いた。何でもなく見ていた直径3センチ程度、厚み1センチくらいのろうそく1個を作るのに、5〜6千匹ものハチが1週間かけないと必要量が採れないのだそうだ。ミツロウろうそくの火は、パラフィンのそれとは温度が違うのだろうか、色目が赤みが強く感じる。曰く「竹を切って台にすると良い」なんて、かぐや姫みたいでかわいらしい。茶道で夜咄の茶会の時、庭や露地に、竹をろうそくカバーにして置いたら風情がある。いいなぁ。。。

電灯はなくてはならない。最近は停電しても、長くて数分しか暗闇は訪れない。懐中電灯だ、ろうそくだ、と言っているうちについてくれる。ジュンパ・ラヒリ「大停電の夜に」みたいに、互いを打ち明ける劇的な時間はまずない。

敢えて電気を消して、ほんの数分でも、ろうそくやランプの火を利用するのも、ちょっとした非日常で面白い。お店開店当時、ドイツ製のオイルランプ(ちょっとアラジンのランプみたいな形)を用意していた。停電用に。電力会社の努力のおかげで今まで目的を果たしたことはない。そのうちオイルが変質するのを理由に事務所に片付けてしまった。自宅にも、今も山小屋で使うような、むかーしの灯油ランプが1台ある。

1度も火をつけていないアロマキャンドルを、今度灯してみようと思う。
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by saporterK | 2006-10-27 00:01 | Comments(0)

ざくろシロップ。

定休。
母上が病院から戻った時、私は紅茶を飲みながらテレビで映画「コヨーテアグリー」を観ていた。紅茶を入れ直して、母上の買ってきた小麦まんじゅうとドーナツ、いちじく、母上はシナモンロールをもぐもぐ。マスターは朝からお寺で用事があって出かけていた。不意に母上がいなくなったので、そのままテレビを観ていたら、いきなり箱を目の前に置かれた。「これ、実をはずしといてね」という中味は、大量のざくろ。

「シロップを作ります。テレビ観てるならついでにやっといて」

これまでにトウモロコシの粒をほぐしたり、豆をさやから出したりしたが、大量のザクロが来るとはまったく予想外である。しかも、シロップ?
よくわからんな、と思いながら、ビニール袋には皮、ザルに実を解して入れ続ける。1時間ほどもしただろうか、なんだか指先が渋で黄色っぽい。ざくろなんて剥いたそばから食べてしまうので、我ながらザルいっぱいになった粒を見て感動した。隣家の庭から毎年貰ってくるけど、生食以外では食べない。そしてなぜ突然シロップにすると言い出したのかも解らない。

私がせっせと皮を剥き、悪い実を選り分け、細かいカスも除けているのを母上は見物していた。ふと間違って片手に解しながら溜めていた粒を、皮を捨てていた袋に投げ入れてしまって慌てて中から拾い出している私を見かねて「そうしたい気持ちはよくわかるんだけど、数粒くらいは何でもないから」と呆れていた。

そう、8粒くらいだったけど、私は梱包材のプチプチをひとつ残らず潰すように、細かい作業の時こそ執着的性格を如実に表す。母上だって、言いながら私が聞き入れないだろうなぁ、という顔をしていた(私のエネルギー分配法は判るけど理解しているわけではない)。猫背になって、腰が痛いの首が凝るの独り言を呟きながらザルに溜まっていくザクロの繊細な粒を面白がっている娘を見て、母親としてどう思って良いのか、答えが見つかったようには思わなかったが「ハイ」と渡したザルの中を、同じように面白そうに眺めていた。

携帯で撮ろうと思いついた時はすでに、ざくろは鍋の中で見る影なく煮えていた。あぁ、せっかく完璧に実をほぐした記念すべき1枚になったろうに!
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by saporterK | 2006-10-26 00:49 | Comments(0)

雨。カレー。

シナモンロールと併行して、卒然と「いま、カレーが凄まじく食べたい」病になっている。本日は、健康系レストランの新メニューのカレー。ひよこ豆カレーか車麩と野菜カレー。ぽくぽくした食感のひよこ豆が大好き。普段買っている豆より一回り以上も大きくてぽくぽくして美味しい。他の野菜類はソフリットみたいにしてルーに溶け込んでいる。潔いほどに「主な具;ひよこ豆」な風情がよろしい。久々に玄米でカレー。噛む回数ががくっと減る「汁物ごはん」には、(シチューは別として)玄米が良い。噛む回数ばかりではなくて、ゆっくりルーの味も味わえるから。ベビーリーフと玉ねぎと人参のサラダもよろしく美味しい。でも今日は、収録が長引いたり片付けに時間がかかったので急いで食べた。ちょっと胃がビックリしそうなペースなり。

お店に戻って早々「あー、おなか空いたー。カレー食べたいー」と口走ったら、ホワイトシチューが出てきた。しまったな、と思ったが母上は気にしていない様子だった。カブ、人参、ブロッコリー、じゃがいも、玉ねぎ。そこへガリガリ粗挽き黒胡椒と粉チーズをかけて食べるのが好き。美味しく食べながらも「カレーも食べたい」とぐじゅぐじゅ考える。

今、思い入れていることから思考を離している。考えたってしょうがない、デッドラインは判ってるからそれまでは離れてみよう。その反動か、シナモンロールやカレーみたいに、特に食べ物にそのエネルギーがスライドして代償行為として「毎日でも食べたい」病に罹患しているようだ。確かに、食べ物は気持ちを和らげてくれる。

雑誌「サライ」の今号は、檀一雄特集。中に、牛肉と豚肉と手羽先を入れたカレーが掲載されている。うーん、玉ねぎを1時間ほど炒めるのは苦ではないが、肉を3種類も入れること(本に「牛でも豚でも鶏でも、何でもよい」と書かれているのを理由に「じゃ、全部入れましょう」ということになって再現したそうな。)には非常な抵抗があるが、写真のカレーの色合いはなかなか食欲をそそる。

普段は「カレーかぁ。ちょっと重いかなぁ」と思うのに、なぜか今(あまり辛くない)カレーが食べたくて、母上が「明日病院から戻ったらどこか行く?」に対して「カレー食べたい」と答えるほど、頭がおかしくなっているところなり。
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by saporterK | 2006-10-24 23:52 | Comments(0)
目が覚めて『う、腰が痛くて動けん』と、まず思った。夕べ、腰痛がひびいて仰向けで寝られず、横向きになって寝た。そしたらあたかも寝返りさえ打たずに過ごしたように、同じ格好で起きた。

こんなとき、以前通っていた鍼灸院の先生や、現在進行形のヨガの先生の顔が浮かんでくる。痛いとき、どうすれば良いのだったか。
人生に於ける助言者は、どんなジャンルに於いてもいてくれるとありがたい。ごそごそ起き出してみる。あちこちに筋肉痛が残っている。二の腕にあっては「こりゃいいぞ」なんて思うくらい(でもだからってパンを毎日手捏ねで作ろうとは思わない)。引きずるようにお店に。

夜にヨガ。腕は治っていたけど、腰は相変わらず。でも、クラスには立つのも座るのもツライという腰痛を起こした人が来て、見ているのも可哀想な状態。
中殿筋と外腹斜筋がごりごりしていて、そのせいで股関節が外れそうに痛むこと。腹筋のほうが縮んでいるので背筋があっても猫背のようになること。膝の内側に水分が停滞していること。それが夕べの名残りらしい。

で、バレエ経験者同志、先生と「バレエ用語を忘れちゃった」話しをした。私は完全フランス語の用語で指導を受けたわけではないけど、ははぁここまで忘れてたんだ、と驚いた。もう高い跳躍や何回転もするなんて自分自身に求められないけど、バーレッスンで左右のバランス確認はしたいよね、と話し合う。

多少身体の具合が悪くても、バレエでもヨガでも終わってみると結構身体が軽くなっている。先日の、家族中が風邪をひいたときに難を逃れたのは、そのおかげもあったかもしれない。因みに立つのも辛そうな人も、まだ痛いけど脂汗を流し蒼白な顔色だった数十分前とは違っていた。

本日の瞑想タイム。
なーんにも考えなかった。
頭の中はごちゃごちゃしているのに、何もピックアップせず、整理もせず、流すがまま。ごちゃごちゃもなかったら相当クリアな状態だったろうが、何も考えず、ただ目を閉じたまぶたの裏にできるフラクタル図形みたいな模様を追っているだけの日も、あるのだ。
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by saporterK | 2006-10-24 00:31 | Comments(0)
ワイン試飲会が無事終了。
でも、朝早く外的要因で起こされて、結局どれか外そうと思っていて決めかねていたままの種類のオードブルを作る。私は少しを色々、が好きなので1度試したかった。外食の良さって、上げ膳据え膳なのもさることながら、この作る手間を考えずに好き勝手に食べられることもある。ただ、作る量は違っても手間は同じ。かかる時間も大差ない。ふと、学生時代にビアレストランの厨房でバイトした時の、やめた理由を思い出した。

狭い厨房内での長時間の立ち仕事。

更に「人間工学」の存在意義も思い知らされた。普段の仕事なら厨房、カウンター、フロアと歩き回るけど、料理中は厨房に籠る。しゃがむ時でさえ無理な体勢をとる。なまじ殆どが手の届く範囲に収まる世界では、直立不動に近い。これが、腰にくる。腰椎分離って何かを知ったレントゲン画像を思い出した。

国家試験前の兄上が、飽きたの空腹のと言ってお店に居座って、厨房仕事を増やす。でもパスタの後にホットサンドが良い具合に焼き上がるとか、食後のミルクティとか、オードブルの試食とか、忙しい時のほうが気遣いも含めて感覚がちょっと上がる気がする。行動の無駄が減って五感がいつもより稼働する感じ。疲れて少し座りたいと思っているのに、勢いにのってシナモンパンを捏ねてしまった。しかも試飲会開始2時間前に粉を計り出したりして。

忙しさの勢いで、今度は「かもめ食堂」のレシピ(の半量)に則った。はじめは驚くほどベタベタして、粉を計り間違えたのかと思った。そうこうしているうちに盛りつけ時刻になったりして、生地をあと5センチほど伸ばせば良かったと今になって思うのだが、ぐるぐるっと巻いて切って焼いたら、予想以上に大きなパンになった。でも、3度目の正直。ふわふわしてほんのり甘い、わりと理想的な食感と味わいなり。

オードブルは好評だったけど、ゴルゴンゾーラとクリームチーズのムースは、そんなに臭みはないけど「基本的にダメ」という拒否から脱却できない人が多かった。食べて、すかさずワインを一口飲んで欲しい。ゴルゴンゾーラとワインが融合することを逆に恐れているような拒絶感。「台のパンが美味しいからそれだけで欲しかった」というのを、全粒粉パンも前日焼いた私への褒め言葉ととっておいた。
それ以外は「1品の量は少なめなのにお腹いっぱい」で、メインの食事をみんな軽くしていたくらいで、ワインも4種類好評で、なかなかに落ち着いた空気の和やかな会であった。
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by saporterK | 2006-10-23 02:08 | Comments(0)

パン2種。

起きて、ぼーっと今日することを考える。ワイン試飲会の前日に仕込めるものは作ってしまう。でも、なぜかパンに関しては「どんなにラップで包んでジップロックの袋に入れても、明日パンがカチカチに乾燥していたら?」と不安におそわれる。何度作っても毎回不安になる。もし予想外の出来映えになったらどうしようと思ってしまう。

不安を言い出しても仕方ないし、当日の朝からでは絶対間に合わないので腰を上げる。支度して早速最も時間がかかるパン作り開始。チーズムースを乗せるための台に田舎パンと、好き好きに食べるフォカッチャ。ばしーん、ばしーん、と田舎パンはパウンド型に入れて焼く。途中マスターが神社の行事で消えたので母上と営業していたのだが、コーヒーを入れられない母上に代わっているうちに1次発酵のタイマーがなって非常に焦る。短めに設定しておいたので結果オーライだけど、肝が冷えた。その間も母上がオーダーを取り間違えたりレジにエラーを出したりして手数が増える。
焼き上がったパンを見て肩の力がどっと抜け、安堵の溜め息。

でも。
予想だにしなかったことも起きる。その後すぐにフォカッチャの生地を、ばしーん、ばしーん、とやっていたのだけどなかなか滑らかにならなくて、気付いたら1時間近くこねていた。ちょうどマスターが戻ってきてお昼を食べるので、厨房から追い出されてカウンターの中で捏ねていたら、厨房と違って乾燥気味の店内の影響を受けてしまい、水を足しながら練っていたのが敗因か。1次発酵も思ったように膨らんでいないように見えた。生地はベコッと押せば凹むので、成形して2次発酵させたらポワッと膨らんだ。大丈夫かと思って焼いてみた。マスター曰く「え、このくらいの膨らみじゃないの?」な出来上がり。でもなぁ、たしかもっと膨らんだはず。イースト臭いわけでもないけど、膨らみが足りない気がする。なので、薄くスライスして焼き直して「なんちゃってグリッシーニ」に変更。からからに焼いてみたら、意外にも美味しくなった。「コパン」というお菓子が売っているけど、それに似ている。
災い転じて福となす?

もちろんフォカッチャは作り直すけど、今日は体力が尽きて断念。代わりにパプリカのハーブ炒めを作る。これは作りたてより一晩馴染ませたほうが美味しいと思うのでザクザク作れる。バルサミコをちょっぴり入れて煮詰めてみたら、味が締ってアップグレードした感じ。

パン生地が安定して作れない自分の腕に毎回失望感を抱く。きっちり計って、ちゃんと作っていても、特に湿度に関して私は勘所が鈍いのかもしれない。とほほー。
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by saporterK | 2006-10-21 23:29 | Comments(0)