南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by saporterK

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今日の出稼ぎでは増穂町の穂積地区を紹介。穂積と言えば柚子。スタジオに入るや柚子の香りが満ちていて、切り出した柚子付きの木をバックに何本も立てている。学生バイト君はせっせと乾燥を防ぐために霧吹きをかけている。私は当日になって初めて何をするのか知るので「ははぁ、柚子をそう飾るんだ」と思いながらスタジオの中に入る。月1ゲストの湯原昌幸、荒木由美子夫妻が増穂を旅するのに合わせて、柚子を使った商品を試食するコーナーがあるというので、準備。これも何を何人分作るのかとか、細かい指示は追々で判る状態。

で、私は、柚子を練り込んだ讃岐系の生麺を茹で、水を打ち、温め直して、千切り柚子の皮をのせた柚子うどんを作り、ベテランアナNさんが茹でこぼしてフードプロセッサにかけた柚子を煮詰める柚子ジャムを作った(というか仕上げたというか)。念の入ったことに、香り付けが柚子ワインだ。ジャムは柚子を練り込んだ揚げドーナツ「柚子っこちゃん」につけて食べるのだそうだ。スタジオの明かりが届かない隅っこで、うどんを茹でたりネギを刻んでいると、通りすがりの誰もが「左利き」の包丁使いを恐ろしがる。スタジオ所有の包丁は誠に切れ味が悪く、ネギを切っているのに泣けてきた。ゆずジャムを煮詰めながら「たしかマーマレードは皮を主に使い、ジャムは果実を使う」という名称の差異などの話をして仕上げる。爽やかな芳香、程よい苦味、さらりめのとろみ。完璧です。ジャムというより昨今主流のコンフィチュールです。

地元では柚子のスライスに醤油をかけて食べると聞き、「それは、苦味が加わったポン酢味では?」と当たり前の意見を言ってしまった。もちろん、放送終了後の雑談での話。母上がまだ柚子ジャム熱が冷めていないので「たくさんあるから持ってって」のお言葉に甘えて、いちいち皮に傷がない物を選び出して袋詰めしてお持ち帰り。車の中もずっと柚子の香りがして心地よき哉。
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by saporterK | 2007-11-30 00:14 | Comments(0)

読み進まない本。

本日定休。朝早くからマスターと母上は出掛けて行く。起きた時には10時。誰もいない。これといって観たい映画もないし、今日は本を読むかと思いながらご飯を食べた。蓄熱式暖房機の上にはみかん。「ホカホカのみかんはおいしいのだ」という意見は家族の誰からも賛同を得ないものの、母上は毎朝みかんを置くし、程よくなった「ぬくとさ(温かさ)」になったら私が食べるのが続く。
f0053615_1895433.jpg出掛ける気が起きず、お茶を飲みながら「ジャン・クリストフ」の続き。といっても、何だか読み進まない。クリストフのキャラが合わないのかわからないけど、何か拒絶感がある。古本で3巻315円で買ったものとはいえ、早くも敗北感に打ちのめされる。苦渋に満ちた読書は糧にならないので、またホカホカみかんを作って(仕立てて?)食べた後、昨日買ってきたエドワード・リア/詩、エドワード・ゴーリー/絵「ジャンブリーズ」を読んで珍妙な世界を覗く。

昨日、出稼ぎで、籠り仕事の部屋にあるスライド収納棚に小指の爪を挟まれる憂き目に遭う。テープが少ない棚だったので生爪を剥ぐとか割れるというおぞましいことにはならずに済む。1人でもんどりうって痛がった、というのは内緒の話。
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by saporterK | 2007-11-28 18:40 | Comments(0)

柿。

あちこちから柿を戴くので、甘くて美味しいのを剥いてお客さんにお出ししている。柿の利用法について話しをする。スイカ同様、柿はあまり加工せずそのまま食べるのが一番だと思うけど、私はムースにしたりバターケーキに混ぜ込んだりする。マスターは、百目柿の「熟まし」のトロトロをスプーンで掬って食べるのが好きで、食べきれないのは冷凍して、コタツでアイスクリームみたいな感覚で「風呂上がりに半冷凍を食べるのが旨いのだ」と力説。

あんぽ柿や枯露柿には好き嫌いがある。私は枯露柿のほうが歯ごたえがしっかりして美味しいと思う。山梨特産なので、県外の友人達に送ろうかとしたけど、一応食べられるか連絡したところ、殆どが「苦手」と返ってきて驚いた。あの食感は慣れの問題なのだろうが、大抵の意見が「柿はそのままがいい」で共通していた。毎年マスターの同級生から、徳島の甘くて歯ごたえがパリリとした柿が送られてくるのが楽しみ。あの果肉の歯ごたえは喩えようがない。パリッとしていると言っても堅いわけではなくて、山梨県民の多くが好きなかたい桃に似ている。そういうのは生が一番。

柿を作っているお客さんが「今年初めて柿渋を作ってみたけど、布を染めたらすごい色になった」と仰る。まぁ大抵は縁側とか軒下とかの防虫に塗りますから。ホントは5年寝かせたのが一番良いそうで、私が「じゃぁ副業で柿渋作りを」と言ったら「寝かせるのが手間」なので却下。

甘柿の皮は、たくあんを漬ける時に甘味の為に入れたりする。でもこれも好き嫌いがあって、そういうことが各家庭の味になっていくのだろう。我が家は母上の気分次第で入れたりする。でも今は柚子入りの酢漬けがメインなので、たくあんはもう少し先。
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by saporterK | 2007-11-27 00:40 | Comments(0)

やっと。

連休が終わった。人の流れもお客さんの入り方も、連休は普段と違うから居心地が悪い。お店に行く前、庭の池の底を見たら、日射しが降りそそぐ場所でユリアンがとぐろを巻いて寝ている。水を抜いた池というのは、意外な場所から草が生えてきたりして、不思議な生き物のように見える。明治時代に江戸時代の母屋を建て替えた時の屋根瓦を底に敷き詰めたというので、割れ目からそれが見える。保温効果もあるのか、ユリアンは庭の小さな丘ではなくて池の底を寝床にして、すやすや。かなりの年齢になってきたので、耳も遠く目も暗く足元も不如意になってきて、私のほうが不安になっているけど、ぐっすり寝ている姿を見ると、少しは安心できる。

ユリアンを起こさないように抜き足差し足でお店へ。マスターはワインとチーズの買い足しを兼ねたドライブ。母上はチャールズ・ブラウンのCDをかけている。「♪I wanna know do you love me? hold me right now...」なんて良い感じの歌詞を聴きながら、私は外で落ち葉かき。CDが終わった頃にパバロッティに替えて、落葉をせっせと掃き集めていたら、マスターがちりとりを持って手伝ってくれる。起きてきたユリアンにブラシをかけたりご飯を食べさせたり。カラスが雲ひとつない空を飛びながら、何やら遊んでいるようなのを眺める。

まだ読んだことがない、ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」を読み出す。あらすじすら知らないのに、古本屋で題名を見た途端「何かで聞いたことがあるぞ」と思い出して買ったもの。2段組で数センチの厚みで3巻。そんなもんを読了できるかわからないけど。
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by saporterK | 2007-11-26 00:16 | Comments(0)

ご相伴。

連休は暇になる時間が増える。なのでガツガツ本を読んで、ザクザク落ち葉かきをして、ブイブイ草を抜いて過ごす。今日は風がなくて穏やか。お客さんも滞在時間がゆっくりだったので、穏やか。

f0053615_0204183.jpg最後のお客さんは、常連のご夫婦。赤ワインのオーダーに、マスターは3種ほど出して見せていた。で、旦那さんが選んだのが、イタリアワイン。Salice Salentino Rosso Riserva 2003 Denominazione di Origine Controllato。プーリア州のネグロアマーロとマルヴァジア・ネッラという品種のブレンド。濃い赤紫とルビーの中間みたいな色。マルヴァジア・ネッラは知らない葡萄だけど、たぶんかなり皮の色は濃くて黒っぽいのだろう。カシスやグリオットみたいなきれいな色。封を開けてすぐ全員が「良い香り」という声をあげた。少し木の香りとスパイシーな感じがする。味はタンニンが柔らかくて甘味も酸味も渋みも同程度くらい。「Kさんもどうぞ」に、マスターの了解を得て。

結局3分の1ちょっともご相伴にあずかる。ごちそうさまでした。これからの寒い時期、すきやきとか、醤油タレの焼き鳥とか、良さそうです。
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by saporterK | 2007-11-25 00:48 | Comments(0)
朝の生放送。静かな社内。旗日。
放送終了後、スタッフでふぐを食べる。ショッピングのネタが食べ物の時は、スタッフや社員で消費する。今日は、旗日。社内が静かな旗日。「食べないと、返却できないものだから」ということで。

ただ私はふぐ刺しは食指が伸びない。喜ぶスタッフの中、ひとりで「火を通したほうが美味しいのだ」と言い続ける。生のあの食感が好きではないので。という私のためではないと思うけど、ふぐしゃぶもしてくれた。市販の「鍋のダシ」を初めて経験したことは誰にも言っていないけど、火を通して食べてやっと「美味しいー」とまとまる。皮もちゃんと火を入れて、コラーゲンとろとろで食べて、女子みんなで喜ぶ。

静かな社内。照明を落としたスタジオで、10人ほどが頭を寄せ合って、もぐもぐと。「セルフで勤労感謝」だなどと思いつつ、勤労の民なので、その後お店に戻っていつも通りに働いた日。
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by saporterK | 2007-11-24 00:07 | Comments(0)

掘り出してきたわよ!

f0053615_027981.jpg昨日の朝、私が出掛けようとしたところへ、地区のリサイクルセンターの掃除当番だった母上が帰ってきて、縁側にドサドサと何かを積んでいた。「あっ!ねぇねぇ、すごいもの掘り出してきたわよ!」と言って、指差す先には、なんと少年少女世界文学集。思わず「グッジョブ!」と答えたら「まだね、百科事典もあるの!いる?あれも貰ってこようかしら!」とはしゃいでいた。「いや、大変だから良いよ。これで充分」と言って出掛けてしまったが、戻ってきた時にはどっさり追加されていた。

私が普段、本を買ってくると「また買ってきた!」とイヤな顔をするのに、どういう風の吹き回しだろうか。これでしばらくは新刊を買わないと踏んだのだろうか。まだキレイにしたり整理はしていなくて、紐でくくられたままの状態でサンルームに並んでいる。しかもお仏壇の真ん前に。文学集といっても多様な物が収録されているようで楽しみ。私が子供の頃には買ってあげられなかったからとも言っていたが、持って行って良いと言われたから貰ってきたらしく、いずれにしても「勿体ない話しよね」ということで母上が救済したのだった。

私は昨日の展覧会では、鳥獣戯画の解説と鼠草紙を買ってきた。他の2件は印刷がいまいちだったので。母上にはそれで楽しんでもらうことにしよう。
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by saporterK | 2007-11-23 00:38 | Comments(0)

芸術と食と。

日付はすっかり変わったけど、定休。いつもならお昼近くまで沈没しているけど、朝の出稼ぎより少し早い時刻に起きて支度して、びゅーんと江戸へ。出稼ぎ先の3名での「展覧会巡りと食の1日」。国立新美術館でフェルメールとオランダ風俗画展、サントリー美術館で鳥獣戯画展前期、国立西洋美術館でムンク展をはしご。その後、シェ・イノでディナーという行程。

予定が決まってから、定休日のお出かけなので報告する必要はないけど一応言ったら、母上が「ママも行きたい」と言っていた。でも、電車の乗り換え、歩くペース、館内の行動、ガストロノミー、いずれも母上のテンポとは合わない。メンバー3名で、サクサク歩いてガッツリ観てしっかり食べる、そういう共通項があるからこそ可能な「強行」スケジュール。以前実行した母上を連れての江戸は、美術館はもちろん1軒のみ。手を繋いで誘導し(でも時折はぐれる不思議な出来事も起きた)、最初から最後まで付きっきり。それでも母上を何度も探して、私はその日は何をしたのか覚えていない始末だった。母上の場合「じゃぁ目安として2時間後に出口で」と言えないので、とてもじゃないけど人がごったがえす江戸の美術館には容易に連れて行けない。冷酷だと言われようと、広い江戸、いくら日本国内でもどこへ行ってしまうか判らない人とは、2人きりでガッチリ腕を組むくらいのつもりでないと怖くて行けないのが現状なので。

たくさん絵を観てたくさん歩いてたくさん食べてたくさん呑んで。目が回る1日なり。
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by saporterK | 2007-11-22 02:00 | Comments(0)

寒がり。

朝の洗顔を、お湯を使うようになる。まだ水でもいけるかと思ったけど無理だった。低血圧でいきなり水の刺激は強すぎるので。歯を磨いた後まで微温湯で。私は1度冷えるとなかなか温まらない。朝の出稼ぎで、番組収録中もマフラーぐるぐる巻きで臨む。調整室は暖房が入っていたけれど、体温が上がりきらず眠気も取れず。ふと暖かくなって目を覚ましたばかりのヤマネの寝ぼけ眼はカワイイが、私の場合は坐禅で半眼になっているような顔になる。片付け中、本日AU担当のNさんに「寒い、寒すぎませんか」と言っていたら「暖房が効いて顔だけ火照っているのに、隣でKちゃんがマフラーぐるぐる巻いててビックリした。風邪かと思った」というわけで、体感温度にも個人差がある。

以前、友達と手を合わせてサイズの違いを見たことがあった。私の末端冷え性は、確かにその長さの差と同じくらいの範囲で起きている。平均より長い分、血管も長く、その分末端の血管もより細いのだろうか。せっせとクリームをつけてマッサージ。特に爪を横から挟み込むようにしてぐりぐりつまむと血行が促されるという。

お店に戻ってからもストーブの前で寒がる私に、母上は「はちみつ柚子ジャムを作った後の鍋にショウガと砂糖を入れて煮返した」甘い甘いシロップのお湯割りを作ってくれた。強烈に甘くて(しかもグラニュー糖。精製した砂糖は身体を冷やすと言ったのを忘れてしまったのだろうか。)、つぶつぶしたショウガが辛くて、何だかすごい飲み物だった。身体は温まったけど指先までは及ばず。残念。
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by saporterK | 2007-11-20 23:02 | Comments(0)

手のかさかさ。

お店に行く時、母屋を通ると、義姉上と甥っ子が今年の朝顔から穫れた種を選別していた。来年の夏には友達にお裾分けして「朝顔の輪と和」を広げる野望。何気なく義姉上の手を見たら、手の甲がカサカサしている。痛そうでもある。ごそごそバッグからニュートロジーナのハンドクリームを出して進呈。使いかけの、しかも使い終わりに限りなく近い物だけど「数回分は残ってるから、とにかく使って」というのは、本当の親切なのかどうか。でも今すぐ使って欲しいくらいカサカサしていた。不意に子育て中に使える自分メンテナンス時間を思う。義姉上の元の肌質を知らないけど、甥っ子がこのとき昼寝でもしていたら、その手を取ってクリームとマッサージでケアしてあげられただろうが。私はニュートロジーナと椿油を使い分けているので、そんな話もする。

出稼ぎ先で、ポット容器のハンドクリームをストップウオッチの隣に置いたら笑われたが、調整室が乾燥しているのかすぐ乾いた感じになる。でも手の平につくのはイヤなので、洗っては付け、付けては洗うと繰り返してしまう。私の手は、指も長くて手の平も広い(大きい?)。指は節くれ立って「男前」だけど、手指くらいはきれいでいたいものだ。でも流行りのネイルをすると、姐さん曰く「余計指が長く見えてナマケモノの爪みたい」なのでつけたことはない。自分が手指を気にかけているせいか、人の手も気になる。いくら爪がキレイでも手あれが目立つとガッカリだし、手の甲にえくぼが出来るようなふくふくした手には思わず触って突ついてみたくなる(しないけど)。
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by saporterK | 2007-11-19 23:50 | Comments(0)