南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by saporterK

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緑。

この2日間の強風、すごいですね。

お店近くの氏神様の桜は、すっかり葉桜になりつつあります。
奥のほうで辛うじて風から逃れた花がちらちら見えるくらいです。

今日のお客さんとの話で、桜前線についてからGWくらいの未来。
初夏になると、芽吹きの萌えた緑の柔らかさから一歩進んだ、
清々しい緑になりますね。

南プスでは市名にそぐわず南アルプスの残雪は見えるエリアが
とても限られているので、お店からも見えません。

「それにひきかえ高遠の初夏は素晴らしいったらないの!」
力説してくださいます。

高遠というと大奥の絵島が流された土地ですが、それとは関係なく
初夏の「残雪の白、空の蒼、木々の緑」のコントラストが
目を見張り、息をのむほどに素晴らしいのだそうです。

私はまだ行ったことがないので、写真や映像を見ては想像するばかり。
山梨県内にも、もちろん山を臨み空を仰ぎ自然の息吹を感じられる
場所はたくさんあるけれど、なんとなく県外のほうが珍しく新鮮に
見えるのも不思議ではありません。

小旅行で訪れる「滅多に見られない景色」というスパイスも良いし、
毎日当たり前のように見るような見ていないような「あまりに普段」な
安心感も良い。

たぶん「ここが違う」と気付くことで、遠くも近くも、自分がその場に
身を置いて感じる「素晴らしさ」そのものには違いがないということに
最後は気付くんだな、と感じました。

お店の中から、山肌に見える、霞がかかったような桜と芽吹きの色。
桜狩りも良いけど、こうして遠く遠くに微かにみえる季節の動きも、
毎年同じように見ていながら、今年の感覚で見ている。

氏神様の桜で、花弁1枚、花芯1本じっくりフォーカスして眺める。
遠くの山で、咲いて初めてそこに桜が存在しているのに気付き、
花が終われば最早どこにあったかわからない1本1本を眺める。
そこに優劣はなくて、ただもう時の流れと命の育みを見ている。
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by saporterK | 2016-04-18 23:38