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南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by ex-saporterK

世間の連休が、

終わりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

夕べアイスコーヒーの淹れ方に、新たに試してみようと
浸漬(しんせき)式をやってみました。

コーヒーを挽いて、水に混ぜて、数時間〜一晩置き、漉す。
手順だけ言ったら、それだけです。

判断基準のため「お店のアイスコーヒー用の豆を、いつも通りの
挽き具合で、お店で使う水を使って」作ってみました。

味がだいぶ異なった仕上がりになりました。

お店のアイスコーヒーは、急冷式。
苦みによるシャキッとした味わいと甘味による深さがあります。
飲んだ後の香りと味はスキッと切れているような印象があります。
私はミルクもシロップも不要で飲みますが、平均お客さんの多くは
シロップを加えているようです。

さて浸漬式ですが、お湯で抽出される成分が溶け出ないあるいは
少なく出てくるようで、強い苦みはありませんが、爽やかな酸味が
出ています。甘味も相対的に前に出てきている感じがします。
どこかオイリーなトロミがあるような円みがあるけれど、さっぱり。

飲んだ後に残る余韻が長いようですが、嫌な感じはありません。
苦みが抑えられているぶん、ミルクもシロップも要らないし、
濃いけどじゃぶじゃぶ飲めそうです。

私は浸漬式の味、好きだなと思いました。
しかしマスターは「マズくはないけど、なんだかな」みたいな反応。
急冷式と透過式が主流の時代の人なので、他の淹れ方は馴染まず、
また自分が確固たる地盤を築いたところへ、私が介入するのも
抵抗があるのか、本当に私のアイディアは採用に足らないのか、
大概拒否されます。
自分が苦手なアイスティーの淹れ方は私の方法を採用しましたけれど。

これが親子であるが為の闘いなのでしょうか。

父娘バトルはともかくとして、浸漬式は、家庭で手軽に美味しい
アイスコーヒーを淹れるのに向いています。
お茶パックに粉を入れて水に漬けてもいいようですし、
麦茶感覚で作れます。
前の晩に仕込んで冷蔵庫に入れておけば、朝にはグラスへ注ぐだけ。
しかも既に冷たいから氷も要らない。

朝の目覚めの一杯に、味も向いているかもしれません。
重すぎずシャンシャンと目を覚ましてくれるような爽やかさがあります。

…ここまで書いて、家庭で手軽にできるなら、この方法をお店で
採用させなくてもいいのかしらん、などと感じたりして。。。

参考までに
・ジョージのアイスコーヒーの豆;20g、中挽きより少しだけ細挽き寄り。
・ジョージの水;250cc、竹炭に一晩、その後トルマリンと麦飯石に浸ける。

水を容器に入れ、コーヒーの粉を加え、ヘラやスプーンの背で、
粉に水を吸わせるように静かに沈める。
乱暴に混ぜない。
蓋をして冷蔵庫へ。常温なら6〜8時間。冷蔵庫なら12時間。
(粉の細かさで、細かいほど浸水時間が短い)
サーバーやカップにペーパーフィルターをセットして、静かに注いで
漉す。抽出液を均等にして、飲むカップやグラスに注ぐ。
(お茶パックに粉を入れて浸水した場合は不要)

初回はこんな感じでした。
お湯を使用しないので、同じ豆でもジューシーな印象です。
冷たいけどドッシリとした飲みごたえがお好みなら急冷式が
良いようです。

父娘でも、味の好みまでは遺伝しません。
味覚の違いもあります。
私は実験を繰り返そうと思います。
by saporterK | 2014-07-21 22:56