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南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by ex-saporterK

久々の買い物。

友達と、別の友達の実家が営む縫製工場のニットセールに行く。普通に買ったら物によっては1枚分ほどの値段で4枚買う。血眼で漁ることもなく奪い合うこともなく、人の隙間からひょいっと手にした物は、大抵試着しても「良いな」と思う。だからセールだけど普通の買い物くらいの時間と労力しか使わない。普段から服を買いに出かけない私を知ってか、いつも友達は「今度の週末セールだって」と知らせてくれる。縫製工場直売。最近、学生時代から着ている服がことごとく「(服に使う言葉ではないけど)耐用年数を超えた」感じになってきた。他のサイズは合うのに肩幅が合わなくて着ないでいた物を知り合いに譲ったのも勘定して、いよいよ「1週間で持ち服全部」みたいになってきた。

私は「安物を着ても高そうに見える人になれば良いのだ」という結構無理のある信条を持っている。私は服で個性を主張するタイプではないが、髪も染めず斜め分けした長いストレートをひっつめて、玉石混淆高い安い関係なしに装飾が殆どないシンプルな服を着て歩くのは、多分私の個性なんだろうと思う。

学生時代、買い物に行った友達が見立てた服は、1人で行ったら見ることもないような物だった。鏡の前で、頭にクエスチョンを100個くらい浮かべる私に「ビックリするくらい似合う!」と言ってくれたが、これぞ主観と客観の違いだと思った。人が見て「似合う」服と、私が着て「心地いい」服がなかなか合致しない。お洒落の観点から、私は相当ダサ子だと思う。そしてそれを気にしないので平穏に済んでいるんだろう。数年ぶりに会う人達が「変わらないね」というのは、その辺りのことも含んでいるのかも知れない。安物を着ても高そうに見える、そういうひとにわたしはなりたい。
by saporterK | 2006-12-24 01:00