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南アルプス市のジャズ喫茶より日々の出来事を。

by ex-saporterK

意味はわからなくても。

パバロッティのCDを戴いたので、早速お店で聴く。午後までマスターも母上もいないので、開店準備中に音量を上げて鼻歌まじりで。
でも、歌詞カードがない。外国語の歌は、原文と対訳を比較して丸覚えするのが好き。必ずしも対訳は詩的ではない場合もあるけど、ひとまずそれで乗り切って歌詞を覚えて、ふんふん歌うのが好き。カラオケのように騒がしい上に無礼講を強制するような場は行ったことがないし行く気もないけれど、どうせ歌を楽しむなら、歌詞が判るほうが良いに決まっている。出稼ぎ先の往復のラッシュ時に、車中で歌って憂さ晴らしをするためにも、歌詞は判っていたい。

私のイタリア語は「こんにちは」レベルで、「ウォーリーを探せ」でウォーリーを探すように、知っている単語がポツリポツリと聴き取れる程度でしかない。それでも、口ずさむには歌詞を覚えたい。その為にイタリア語を本格的に勉強しようと思わないのも情けないけれど、歌を聴いていて何と言っているのか判らないのは相当もどかしい。先日買った「グレイテスト・テノール」も、知らない曲があって「なんて歌っているのかわからん」と、みじみじしていた。

勉強しないのにもどかしいと、矛盾を抱えながら、オペラではなくポップな歌を歌うパバロッティで耳を潤す。ユリアンは目を細め、曲を聴いているように見える顔つきをしていた。聞いたことのない音に注意を払っていただけかもしれないけど、ヘッドフォンをして神妙な顔をしたサルのコマーシャルがあったが、そんな顔。
by saporterK | 2007-03-08 23:58